加熱するレトロゲーム市場 任天堂の強敵「アナログNTミニ」が来年発売

Inked Pixels / shutterstock

「レトロゲーム」は熱烈なファンが多くいるビッグビジネスだ。ゲーム技術が飛躍的な進歩を遂げる一方で、昔懐かしいゲームにノスタルジーを感じる往年のゲーマーは多い。レトロゲームは今、爆発的な盛り上がりを見せている。

こうした人気に拍車を掛けようとしているのが、アナログ・インタラクティブ(Analogue Interactive)社が新たに発売するゲーム機「アナログNtミニ(Analogue Nt Mini)」だ。アナログNtミニは、現在では売切れとなっている先代モデル「Nt」に比べ、サイズが20%ほどコンパクトになっている。また、映像出力が1080p HDMIとRGBに対応するなど機能面もアップグレードされている。8bitdo NES30ワイヤレスコントローラーが標準装備されているが、PS4、PS3、Wii、Wii Uのコントローラーにも対応している。

アナログNtミニは、任天堂の「NES Classic Edition」に真っ向から競合する製品だ。NES Classic Editionは人気タイトル30本を内蔵しているが、カートリッジ端子がないためにこれまで大切に保管してきたカセットをプレイすることができない。

「NES Classic Editionでがっかりしたのは、カートリッジ端子がない上、ゲームのアップグレードもできないことだ。これまでにリリースされたファミコンとNES向けタイトルはNESが719本、ファミコンが1,057本、ファミコンディスクシステムが229本で合計2,005本あるが、Ntではそれら全てがプレイできる」とアナログ・インタラクティブの創業者クリス・テイバーは話す。

アナログNtミニの最大の長所は、レトロゲームのコレクターが所有しているタイトルをフルハイビジョンでプレイできる点だ。アナログNtミニがあれば、ゲームカセットはまだ使えるのにゲーム機が故障してプレイできないという悩みを解消してくれる。

「Ntミニは、レトロゲームに現代の技術を組み合わせて最高のゲーム体験を提供してくれる。まさに伝説的と言えるゲームシステムだ」とテイバーは話す。アナログNtミニの価格は先代モデルの$579よりも安い$449で、2017年1月から出荷開始となる。

編集=上田裕資

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