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2016.08.28 08:00

米人気バラエティ「カープール・カラオケ」 起用楽曲が軒並み大ヒットに

カープール・カラオケの司会ジェームズ・コーデン(右)とブリトニー・スピアーズ(左) photo by CBS Photo Archive / gettyimages

カープール・カラオケの司会ジェームズ・コーデン(右)とブリトニー・スピアーズ(左) photo by CBS Photo Archive / gettyimages

アップルミュージックが7月、CBSテレビの深夜のトーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー」の人気コーナー「カープール・カラオケ」の放映権を獲得した。16エピソードを放映する契約だという。
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このコーナーは絶大な人気を誇っており、その恩恵は司会のジェームズ・コーデンのみならず、コーナーで歌われた楽曲にまで及んでいる。これまで出演した有名人の中には人気ブロードウェイミュージカル「ハミルトン」の主演リン・マニュエル・ミランダやアデルがいる。アデルはカニエ・ウェストの「モンスター」のニッキー・ミナージュのパートをカバーし、その映像はYouTubeで1億2,000万回再生されている。

調査会社ニールセンのデータによると、ミシェル・オバマ大統領夫人が番組に出演以降、コーナーで歌われたスティーヴィー・ワンダーやビヨンセ、同乗したミッシー・エリオットの楽曲の売上が上がった。

さらにこのエピソードが放映された7月20日の週では、エリオットの「ゲッチュア・フリーク・オン」が前週と比べて22.7%増の50万回近くストリーミング再生された。他の楽曲の再生回数も、ワンダーの「涙をとどけて」が7.9%、ビヨンセの「シングル・レディース」が6.4%上がった。
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上記3曲はストリーミングサービスのパンドラでも人気が上昇した。ユーザーが聴きたい楽曲を登録できるステーションへの追加に関しては、「涙をとどけて」で140%以上の増加、「シングル・レディース」で40%増、そして「ゲッチュア・フリーク・オン」は200%近い増加を見せた。アデルが「モンスター」を披露したクリップは1月に522%増を示している。

「いいね」が13倍に伸びた事例も

「カープール・カラオケ」にかかわったアーティストのフォロワー数も増える傾向にある。例えばエリオットのフェイスブックではエピソード放映後およそ1週間で「いいね」が1300%増えた。さらにインスタグラムでは187%、ツイッターでは24.5%もフォロワー数が増え、放映の前の週と比べてエリオットのウィキペディアページの閲覧回数は315%も上昇した。

「カープール・カラオケ」は今後、ジェームズ・コーデンが司会を降板し、新たなホストを迎えてのオンエア継続が決定している。新装版の放映開始後も、フィーチャーされたアーティストへの恩恵が続くことを願うばかりだ。

編集=上田裕資

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