ブルームバーグは先ごろ、ネット通販各社のポケモン関連商品の売上高が7月、前年比105%の増加を記録したと報じた。米国内の物価を測る新たな指標「デジタル・プライス・インデックス(DPI)」(アドビ・システムズが作成)に基づいて割り出したもので、特に売れ行きが好調だったのはTシャツと玩具だという。
さらに、任天堂「ニンテンドー3DS」の売上高は7月、前年比で80%近く増加。2014年に発売された3DSソフト「ポケットモンスター オメガルビー」「ポケットモンスター アルファサファイア」の売上高も同80%増えた。
米小売各店に多大な影響
ポケモン関連商品の販売ライセンスを取得した米国の小売業者のうち、実店舗を運営する各社もまた、売上高の大幅な増加を記録している。パーティグッズの製造・販売を行う「パーティシティー」、ビデオゲーム販売の「ゲームストップ」、ぬいぐるみなどを販売する「ビルド・ア・ベア・ワークショップ」などだ。
ポケストップに指定されている「ゲームストップ」の店舗(国内にある全6,000店舗のうち462店舗)は、7月のアプリ公開から数週間で売上高が100%以上増加。同社幹部はフォーブスに対し、「売上高は3DSが143%、収集品や衣料品などの関連商品が133%増えている」と明らかにした。
また、「ビルド・ア・ベア・ワークショップ」によると、ポケモン・シリーズ誕生から20周年を記念して昨年後半に発売した「ピカチュウ」のぬいぐるみは、次回の出荷分まで購入希望者の順番待ちリストができている。
ブームは「冬を越せない」?
ポケモンGOの人気は低下も予測されており、「ポケモン熱」がこの冬を越せるかどうかについて、懐疑的な見方がある。だが、感謝祭から年末にかけての休暇シーズンが始まる前には、ポケモン・シリーズ最新作となる3DSソフト「ポケットモンスター サン・ムーン」が発売される予定だ。