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テックジャーナリスト

「Forbes INNOVATION SUMMIT -CONCEPT-」表彰式

7月29日、東京・渋谷にスタートアップ10社が集結し、都市型モビリティ「TOYOTA i-ROAD」をテーマにしたピッチコンテストが行われた。得意分野を生かした斬新なアイデアが飛び交うなか、勝ち抜いた起業家はー。

「日本型エコシステムの実現に向け、大企業とスタートアップのマッチングプラットフォームを構築したい。その鍵は、大企業によるオープンイノベーションの推進です」

大企業のR&D担当者やスタートアップ関係者ら200名が詰めかけたサミット冒頭、本誌編集長の高野真は主催者挨拶でそう語った。トヨタ自動車未来プロジェクト室が手がけるオープンイノベーション「OPEN ROAD PROJECT」と、次世代の起業家の出会いの場として位置付けられたピッチコンテスト「Forbes INNOVATION SUMMIT -CONCEPT-」が幕を開けた。

続いて、トヨタ自動車未来プロジェクト室長の鈴木雅穂が、起業家たちのプレゼンテーションに対する強い期待を示した。

「都市の移動の問題を解決し、新たな移動の価値を創出していきたいー、それが我々の想いです。チャレンジングな提案を楽しみにしています」

オープンピッチに集まった10社は、小型衛星、生体認証、プリンテッド・エレクトロニクスなど、幅広い業態・業種の視点から提案を行った。その都度、審査員である高野、鈴木、ドレイパーネクサスベンチャーパートナーズ・マネージングディレクターの倉林陽らから鋭い質問が寄せられ、活発なやり取りが交わされた。

ピッチ終了後の審査中に行われたグローバル・ブレインの百合本安彦CEOの講演では、大企業はイノベーションのジレンマに陥らないよう、ベンチャーとの協業が必要だと強調した。

今回のサミットでは、Forbes JAPANから3つの賞が用意された。人々の移動の自由や生活・利便性の向上に貢献するプランを提示した企業に贈られる「ベストソーシャルイノベーター賞」には、アクセルスペース代表取締役の中村友哉が輝いた。小型衛星を活用するというスケール、社会貢献性、独自性が評価された。

トヨタ自動車と共に大きな事業を生み出す可能性を持つプランを提示した企業に贈られる「ベストビジネスイノベーター賞」に選ばれたのは、Liquid代表取締役の久田康弘。生体認証を用いた高い利便性、そしてビジネスとしての実現性や広がりが支持された。

最後に、優れた技術力を持ち、i-ROADや次世代モビリティの発展に資する可能性を持つ企業に贈られる「ベストテックイノベーター賞」を、AgIC取締役の杉本雅明が獲得した。技術の組み合わせで新しいイノベーションを生み出す姿勢や、その応用範囲に注目が集まった。

表彰式後のコメントで、鈴木は「スタートアップとの協業は、プロジェクトを進める上で重要な方法の一つであり、こういった活動も進めていくことが大切だ」と語った。

さらに倉林は「大企業のお金がスタートアップにくる流れを定着させつつ、優秀なスタートアップのタレント人材をどんどん巻き込んでいってほしい」とコメントを寄せ、大企業とスタートアップのコラボレーションの大きな可能性が示される1dayサミットとなった。

文=土橋克寿 写真=隼田大輔

 

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