「年収のいい意義ある仕事」ランキング、上位は医療系が占める

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世の中に良い変化をもたらす仕事で、優位性のある給与を手にしたいと考える人は増えている。そして世の中のニーズを満たす仕事の報酬は、それなりであるべきだ。

目的意識と同時に健全な金額の給与を提供するのはどの職業か? それを見極めるべく、報酬情報サイトのペイスケール(PayScale)では米労働省職業情報ネットワーク(O*NET)のデータベースにある482の仕事に就いている人々に調査を実施。給与データの提供と、自分の仕事が世界をより良い場所にするかどうかについての評価を依頼した。

ペイスケールはこの調査結果を基に「年収のいい意義ある仕事」ランキングを作成。その仕事に就いている人の少なくとも70%が仕事に大きな意義を感じている仕事がランク入りした。

回答者たちが大きな意義を感じている多くの仕事は、最も給与が低い部類の仕事だった。だが一握りの仕事については、年間10万ドル(約1,002万円)近く、あるいはそれ以上の報酬が得られ、しかも世の中に貢献している実感もあることが分かった。

ここで示す年収には、月給または時給に加えてボーナス、利益配当、チップ、手数料やその他の現金収入が含まれるが、株や退職金、現金以外の給付金は含まれない。

報酬も目的意識も、最も高水準だったのが医師の仕事。中でも外科医として働く98%の人が仕事に大きな意義を感じており、総合外科医や神経外科医、整形外科医などの肩書を持つ人々の平均年収は30万6,600ドル(約3,072万円)だ。

麻酔科医、産科医、婦人科医、内科医と精神科医は、同調査で毎年順位が入れ替わるものの、依然としてトップ5を占めている。

トップ10のうち、医療関係ではない唯一の仕事が企業のCEOで、その4人に3人が「自分の仕事は世の中をより良くしている」と考えている。平均年収は12万8,500ドル(約1,287万円)だ。

ランキングの下の方では、医療以外の仕事がより一般的になっている。小学校・中学校の教育管理者は94%が「自分の仕事には大きな意義がある」と感じているが、これらの仕事の平均年収は7万7,200ドル(約773万円)だ。
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編集=森 美歩

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