フォーブスのイアン・モリス記者は「史上最高のアンドロイド端末」と呼び、Engadgetのクリス・ベラスコも「サムスン史上最良のデバイス」と歓迎した。CNETのジェシカ・ドルコートは「これまでで最も魅力的な大画面スマホ」と称えた。
Note 7は防水機能を持ち、スタイラスペンはすらりとして使い勝手がいい。そしてスペックは最高レベルだ。同社は8月26日に中国と香港で販売するNote 7のスペックを、欧米で高い評価を得ている通常バージョンよりもさらに増強したものにする。中国で販売するNote 7のRAMはグローバル版より2GB大きい6GB、ROMは128GBだ。香港のショップもこの中国バージョンを取り扱う。
6GBのRAMは過剰だとの声もある。筆者はRAMが6GBのOnePlus 3を持っているが、メモリの全部を使いきってはいない。一方で、レビューの中には「Note 7の4GBのRAMは、他社の2016年の旗艦モデルと比べて特に動作が速いわけではない。RAMの容量が増えれば便利になるはずだ」との意見もあった。
中国ではメモリが大きい方が高評価
なぜ中国版だけスペックが増強されたのだろう。サムスンのモバイル事業部長のコ・ドンジン(高東真)は韓国メディアのザ・コリア・ヘラルドに対し、「中国メーカーがメモリの大きな製品を積極的に市場に出していることに対抗した」と説明した。
実際、中国メーカーが今年発売したスマホは、スペックが大きく向上し、中国以外ではやりすぎと思われそうなバッテリーとRAMを搭載している(例えばGioneeのM6 Plusは、タブレット並みの6,020mAh の大容量バッテリーを持つ)。中
国マーケットはシャオミやメイズ(魅族科技)のようなコスパに優れたグループと、サムスン、アップルのようなネームバリューの高いブランドグループに二分されており、サムスンはそのマーケットニーズをとらえるべく奮闘している。
香港のショップは、Snapdragon 820チップとExynos 8890チップの両バージョンを販売する。Snapdragonが良いベンチマークを出しているが、バッテリー寿命が長い Exynos 8890を評価する香港ユーザーもいる。
香港の予約注文者は、サムスンの正規品であるレザーケース、ズームレンズ、ワイドアングルレンズの3つのギフトも受け取れる。