VRでリアルな没入感を体験するためには、映像技術だけでなく音響技術も重要になる。VRLA では、「Sennheiser」が新たな音響技術を紹介して注目を集めた。
「VRの音響技術はまだ黎明期にあるがコンテンツ制作者たちはその重要性に気が付き始めている。我々が開発したAMBEO VR Micは、コンテンツ制作に新たな価値を提供する」とSennheiser Strategic Innovationでユーザーエクスペリエンス・リサーチャーを務めるブライアン・グラクコックは話す。
VRLAではAR分野でも興味深い新技術が数多く紹介された。例えば、FLARBのラルフ・バーバガロは、マイクロソフトのホロレンズ向けコンテンツ「Ether Drift」の開発について講演し、大きな反響を呼んだ。
「何百人もの人がEther Warsのデモに参加してくれたが、大半の人にとっては初めてのAR体験だったようだ。ホロレンズは視野角が狭いなどの制約条件があるが、現実世界の壁や天井、床にバーチャルな物体が当たって跳ね返る様子に皆とても驚き、ゲーム体験に満足してくれた」とバーバガロは話す。
ポケモンGO余波でAR分野も急成長
ポケモンGOが証明してみせたようにARは大きな成長可能性を秘めている。「AR技術の進化によってあらゆる場所が物語の舞台となり、これまでにないインタラクティブな方法でストーリーを語ることができるようになった。可能性は無限大だ」と脚本家で作家のブラッド・キーンは話す。
キーンはまた、ARの未来を次のように予測する。「将来的にはテレビやモニターが必要なくなるかもしれない。個人用のスクリーンを使って同じコンテンツを他人と共有したり、ARグラスを装着して大きなスクリーンに映し出されたコンテンツを皆で視聴するような時代が到来するかもしれない」