たんぱく質も、ビーガンとベジタリアンが留意すべき栄養素だ。米栄養士学会によれば、ベジタリアンはヨーグルトや卵から、ビーガンは豆類やシリアル、栄養強化タイプの豆乳からたんぱく質を摂ることができる。
AAPの学会誌によれば、「ビーガンの子どもは、そうではない子どもよりも少し多めにたんぱく質を摂取する必要がある。たんぱく質の消化性の違いや、特定の植物性たんぱく質のアミノ酸組成がその理由だ。だが通常は、さまざまな種類の植物性食品を摂取することで、必要量を摂ることができる」。また同誌は「適切な量のカルシウム、亜鉛と鉄分を摂取することの重要性も強調されるべきである」ともしている。
つまりビーガンの食事法は、適切に行えば成長期の子どもが行っても問題ないということだ。
とはいえ、AAPの学会誌はこうも指摘している。「特定の食事法をあまりに熱心に追求し、栄養に関する指針を無視した場合、特に乳児や幼い子どもの健康に不運な影響が及ぶことになりかねない」