アップルのHomeKitは導入負荷が高すぎる
Garageioの共同創業者兼CEOのZachary Dziczkowskiによると、アップデート以前からIFTTTを利用するユーザーの割合は50%を超えていたという。従来は一旦Garageioのアプリを閉じ、IFTTTのアプリかウェブサイトを開いて設定を行わなければならなかったが、「今後はユーザーの利便性が格段に向上する」とDziczkowskiは期待を寄せる。
GarageioはIFTTT以外にも、アマゾンのスマートホーム・プラットフォームと連携している。アマゾンは音声認識技術「Alexa」を活用する企業や個人を支援するファンド「Alexa Fund」を設立し、スマートホームのハブとして人気を集めている「エコー」との連携を推進しており、Garageioも同社から資金援助を受けている。
しかし、Garageioはスマートホーム・プラットフォームの二大巨頭であるネストの「Works with Nest」とアップルの「HomeKit」との連携は行っていない。その理由は、「社内のリソース不足」とDziczkowskiは説明する。例えばアップルの場合、HomeKitが認証するチップセットをデバイスに搭載して広範囲のユーザビリティテストをパスしなければならない。Garageioのようなスタートアップにとって、アップルの仕様に合わせるために製造工程を変更することは、コスト負担が大き過ぎるのだ。
「我々はモノ作り企業として、他のスマートデバイスとの連携を常に模索している。当初はウェブサイトしかなかったが、その後スマホアプリを開発し、IFTTTとの連携を実現させるなど、この4年間で大きな成長を遂げることができた。今後も絶え間なく進化を続けていきたい」とDziczkowskiは話している。