米体操女子「ファイナル・ファイブ」にリーダーたちが学べること

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開幕前の準備状況について、多くの心配の声が聞かれたリオデジャネイロ五輪だが、競技が始まって以降は多くの人の心を捉え続けている。競泳男子のマイケル・フェルプス以外に米国人の多くが注目したのは、「ファイナル・ファイブ」と呼ばれる体操女子団体の選手たちだ。彼女たちについては、ただ素晴らしいと言うほかない。

シモーヌ・バイルズとキャプテンのアリー・レイズマンら、メンバーたちの姿から頭に思い浮かぶ言葉は、彼女たちが心の奥深くに持つ気概と決意、そして情熱だ。ビジネスにおいて、リーダーたちがこの5人から学ぶことがあるとすれば、それは何だろうか。

1. 集中する

目標を定めた後、決定的に重要なのは集中力だ。ファイナル・ファイブは、「世界一になる」という自分たちの目標を理解している。そして、競技に臨む彼女たちの目からは、目標に集中していることがよく分かる。注意散漫で優柔不断な傾向があるリーダーたちは、指導力を必要とする者たちを率いる力を失う。仕事も人生も、目標はいつも一つという訳ではない。だが、リーダーには集中することが必要だ。

2. 深く掘り下げる

真のリーダーは、プレッシャーの下でもそれに耐えるだけのモチベーションを探し出す方法を認識しておく必要がある。何百万という人の前で演技をする体操選手ほどのプレッシャーを、仕事の場で受けることはほとんどない。だが、リーダーたちは、ほんの一瞬でも足を踏み外したときにいかに掘り下げて考え、立ち直るかについて知っておく必要がある。

3. 激励する

チアリーダーのような熱狂的な応援はばかげているし、表面的だ。私たちの誰もがそう考えている。だが、「大丈夫、私がついている」という励まし方には、その人が持つ最高の力を引き出す力がある。彼女たちの仲間意識は、同じ一つのメダルを争う中においても見て取ることができる。いつでも簡単にできるというものではないが、本物のチームワークを築くことができれば、それは千金に値するものとなる。

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編集 = 木内涼子

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