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2016.08.16

レッドブル、音楽事業でTuneInと提携 楽曲の「ディスカバリー体験」を促進

JC Olivera / gettyimages

10万のラジオ局と月間ユーザー数6,000万人を誇るインターネットラジオTuneInは自らを「世界のオーディオ・ストリーミングの最大手」とうたっている。ラジオ・ストリーミングの世界ではHeartやパンドラ、Spotifyなどが有名だが、膨大な数のラジオ局が聴けるTuneInも8月11日から新たにレッドブル・ミュージック・アカデミーのRBMAラジオを追加し注目を集めている。

TuneInとRBMAはフォーブスの取材に対し「1年前から協議してきた今回の提携で、最も重視されたのは、双方が誇る音楽におけるディスカバリー体験だ」と語った。

レッドブル・ミュージック・アカデミーの共同創業者Many Ameriは「TuneInには最高の音楽ディスカバリー体験を求める熱烈なオーディエンスがいます。我々もそのオーディエンスの日常の一部になりたいと考えました。TuneInのRBMAラジオでは今までリスナーが思いつかなかったような音楽を提供しています。それにより何百万人ものリスナーにとって音楽ディスカバリーがより簡単になります」と語る。

2005年に開局したRBMAラジオは、世界を巡る音楽ワークショップとフェスティバルのシリーズであるレッドブル・ミュージック・アカデミーを開催している。毎年5月にはニューヨークでフェスを開催し、カナダのモントリオールでは9月25日から世界中のアーティストを集めたライブ放送も行なう予定だ。

TuneInでアーティスト・パートナーシップのシニアディレクターを務めるチャールズ・ラジオ(Charles Raggio)は「TuneInはライブコンテンツのために作られたプラットフォームです。スポーツやニュースからライブコンサートまで、リスナーにライブ感を届けることが目的なのです」と語っており、RBMAのライブと音楽への熱心な取り組みはTuneInにとって非常に魅力的だ。

新たなリスナー獲得のための両社の取り組みについては「RBMAが紹介するアーティストや音楽のジャンルについて、特定のジャンルのリスナーに対してプッシュ通知やアプリ内での特集、メール配信を通じて広めていく方針です。RBMAラジオのプログラミングチームと協業することにより、世界各地のファンにRBMAのハイレベルなコンテンツを提供することができます」と説明した。

編集=上田裕資

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