新たな調査によって、エクスプローラースポーツが、アメリカ国内で他のどのSUVよりも、X世代の購入者の割合が多いことが明らかになった。同社はこれについて「お値打ち価格での高級感と性能」を好む世代的傾向を反映したものだとしている。
通常のエクスプローラーが3万ドル(約300万円)台前半であるのに対し、エクスプローラースポーツは約4万5,000ドル(約450万円)からの価格設定。最大出力は通常バージョンの275馬力に対して365馬力で、2014年の発売以来、“指名買い率”は15%に達している。
ほかの中型SUVについては、1965~1978年生まれが購入者の約23%であるのに対し、エクスプローラースポーツでは40%近くを占めている。
これらの購入者は「『パワーと加速力』や『運転する楽しさ』、『総合的な性能』などの特徴を高く評価している」と、同社マーケティングマネージャーのオマル・オデーは言う。
現在35~50歳のX世代のアメリカ人は、約7,500万人のベビーブーマー世代、ミレニアル世代に比べて、6,600万人程度。現時点では依然としてベビーブーマー世代が最も裕福で、またトレンドをつくるのはミレニアル世代であることから、X世代は自動車メーカーをはじめ多くの企業やマーケティング担当者から見過ごされがちだ。
それでも「各自動車メーカーは、X世代に特に注目すべきだ」と、フォードのグローバルトレンド&次世代部門担当シェリル・コネリーは言う。
調査によれば、アメリカで平均的な中型SUVを購入する人の平均世帯年収が11万2,000ドルであるのに対し、エクスプローラースポーツを購入する人は17万5,000ドル。またエクスプローラースポーツを購入後に買い替えを行う顧客は、平均的な中型SUVの購入者に比べて、高級車に買い替える率が2倍だという。