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2016.08.21

日曜日の夜の不眠症、その理由と対処法は?

Photographee.eu / shutterstock

月曜日の朝がやってくるのは、あまりに早い。特に前日の夜によく眠れない人にとっては。日曜日の夜の不眠症は、私たちが最も必要としているタイミングで、私たちから睡眠を奪っている。

ある調査によれば、約4人に1人が日曜の夜は眠れないと認めている。いったい何が問題なのだろうか。

ひとことで言えば、それは不安だ。2015年にイギリスで実施されたある調査によれば、多くの人は日曜日の夜になると、翌朝の通勤のつらさを思って不安が募る。道路が渋滞するだろうと想像したり、少しでもそれを回避するために早起きしなければと思い悩んだりすることが、私たちから睡眠時間を奪っていくのだ。

この調査では、仕事に対する心配も大きな理由に挙げている。週の始まりの日である月曜日の朝には、仕事の進捗状況について報告をする会議が(少なくとも1つは)入っていることが多い。ただでさえ週末が終わってしまうことを恨めしく思っているのに、そこにこうした会議への不安が加わると、不安が雪だるま式に膨れ上がって不眠になる。

肉体的にきつい仕事の人にとっては、週末にゆっくり過ごした後にまたきつい日々が始まると考えることが、気詰まりな会議の予定と同じくらい不安を募らせる。

どんな仕事に就いていようと、新しい1週間に直面しなければならないと思うだけで不安が生まれる可能性がある。2013年に大手求人サイトのモンスター・ドットコム(Monster.com)が実施した調査では、日曜日の夜の不眠を悪化させる唯一・最大の要素は仕事についての不安だとの結果が示された。回答者の約75%が「月曜日の朝に職場に戻ることに対して感じる不安や恐怖」が不眠の理由だと回答したのだ。

一部の人にとって、日曜日の夜の不眠症は通常の不眠症と異なる奇妙な性質を持っている。彼らはただ眠りにつけないだけではなく、朝が来るのを回避しようと、無駄だと分かっていながら「積極的に夜更かししようとする」のだ。日曜日の深夜に面白いテレビ番組が揃っているのは、偶然ではない。それらの番組は、新しい1週間が始まるという考えから気を逸らしたい、という私たちのニーズを満たしてくれているのだ。
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編集=森 美歩

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