日曜日の夜の不眠をさらにつらいものにさせているのは、週末の睡眠パターンだ。朝に寝坊をすればするほど、夜は遅くまで目がさえてしまう。土曜日も日曜日もこうした睡眠パターンをとっていると、それを元に戻すのが大変になる。週末の昼寝も、睡眠パターンを崩す可能性がある。
そして皮肉なことに、新たな1週間が始まる前に睡眠が不足していると、その後の1週間の不安感がさらに悪化する。不安感と不眠症の共生関係を検証した研究者たちによれば、睡眠が少ないほど、不安を感じる傾向が強くなる。そして不安が募るほど、不眠がちになる可能性が高くなる。
では日曜日の夜の不眠症に対処法はあるのだろうか。研究によれば最も効果が見込めるのは、不眠の原因となっている不安に直接対処すること(その不安にどう対処すべきかというのがより大きな問題だが)。また週末も含め、1週間を通じて一定した睡眠習慣を維持することも役に立つ。それに睡眠を妨げるブルーライトを発するデジタル機器を、少なくとも就寝時間の2時間前からなるべく使わないようにすることも重要だ。
残念ながら、日曜日の夜の不眠症に簡単な解決法はない。だが少なくとも、自分以外にも多くの人が日曜日の夜に憂鬱な気持ちになっていると知ることで、少し気が楽になるかもしれない。