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2016.08.22

女性や若者が患いやすい? 「不安障害」の原因と治療法

Johan Larson / shutterstock


女性は男性以上にうつ病になりやすい傾向があり、多くの場合、これが不安障害と密接に関係している。ホルモンバランスの変化(特に出産後や更年期)も関係している可能性がある。また女性は男性よりも考え込んでしまう傾向にあり、それがうつ病だけでなく、不安障害をもあおる可能性がある。

不安障害のしくみを理解するためには、今後さらなる研究が必要だ。この疾患はすでに、非常に多くの人たちを悩ませるものになっている。しかし、現在のところこの疾患の治療方法は確立されておらず、診察を受ける以外には運動や瞑想などの自己療法を勧めるしかない。また、自分一人で抱え込まず、もっと積極的に人に相談するよう促すことができる程度だ。

ソーシャルメディア上では、新たな有力なトレンドもみられる。パニック障害を起こしている最中、あるいはその後の写真を投稿するなど、不安障害を患う人々が自分の苦しみを他人と共有する動きがある。もちろん、誰もがソーシャルメディアを利用している訳ではないし、世界では依然として多くの人たちが、精神疾患を恥と考えている。治療を受けやすい環境にない人も多いのだ。

だが、より多くの人が精神疾患をごく一部の人だけがかかるものではなく、恥ずかしいものでもないことを理解するようになれば、患者も助けを求めやすくなり、今ほどの孤独感は感じなくなっていくだろう。

編集=森 美歩

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