7位 ジェフリー・ガンドラック/ダブルライン・キャピタル
出身:ロサンゼルス、純資産:14億ドル、運用資産:950億ドル
“新債券王”の異名をとるガンドラックは、エネルギー関連会社が業績を下方修正する負のスパイラルを理由に、ジャンク債への厳しい見方を変えていない。金利が大きく動くとも考えておらず、中期債ファンドに留まるよう投資家に勧めている。
8位 カール・アイカーン/アイカーン・エンタープライズ
出身:ニューヨーク、純資産:176億ドル、運用資産:420億ドル
“物言う株主”のアイカーンは、アメリカ政府に対して、「財政的な措置がとれるよう、議会の膠着状態を解消すべき」と要求している。また、「FRBだけで経済を支えているが、いつまでもそれがもつとは思えない」とも語っている。
9位 ロイド・ブランクフェイン/ゴールドマン・サックス
出身:ニューヨーク、純資産:7億ドル、運用資産:8,780億ドル
ゴールドマン・サックスは、コスト削減と新規市場の開拓を目的に、シリコンバレー企業への接近を図っている。最近では、顧客のためのオンライン投資プラットフォーム「Marquee(マルキー)」と、オンライン貯蓄サービスを始めている。
10位 ジョージ・ソロス/ソロス・ファンド・マネジメント
出身:ニューヨーク州・カトナ、純資産:249億ドル、運用資産:290億ドル
85歳にしてなお、圧倒的な存在感を放つソロス。今年の初めには、アジア通貨の下落を見込んで取引をしていることが話題を呼んだ。「借入れに過度に依存する状況は、新たなる世界的な金融危機を招きかねない」と主張している。
11位 レイ・ダリオ/ブリッジウォーター・アソシエーツ
出身:コネチカット州・グリニッジ、純資産:156億ドル、運用資産:1,500億ドル
ダリオは、大きな経済危機が起こるとは考えていない。ただ、「負債水準が高く、金融刺激策の効果が限定的。加えて、投資資産の予想収益が借入れに見合うほど高くない現状では、世界経済の停滞が長引くのは確かだ」と語っている。
12位 アビゲイル・ジョンソン/フィデリティ・インベストメンツ
出身:マサチューセッツ州・ミルトン、純資産:154億ドル、運用資産:2兆ドル
ジョンソンはCEOに就任した当初から、分散化されたポートフォリオで構成された「パッシブ・ファンド」に他社が移行しているにもかかわらず、市場調査や予測に基づく積極的な「アクティブ・ファンド」の運用を主導している。
13位 ジョルジ・パウロ・レマン/3Gキャピタル
出身:チューリヒ、純資産:306億ドル、運用資産:323億ドル
ブラジル最大の資産家は、次々に食品飲料会社を買収し、コスト削減を通して利益を出している。主な買収企業に、バーガーキングの親会社「レストラン・ブランド・インターナショナル」やケチャップで有名な「ハインツ」などがある。