以下に、これまでフェイスブックがスナップチャットの機能を模倣してきた歴史を紹介する。
2012年12月「Poke」:
フェイスブックは、送信した写真や動画が10秒で消えるアプリをリリースした。この頃、スナップチャットではユーザーが自分のヌード写真を投稿するケースが多く現在のような人気はまだなかった。当時はインスタグラムもスナップチャットも、スマホに保存されている写真ではなく、撮りたての写真しか投稿することができず、友人がスクリーンショットを撮った際には通知をしていた。Pokeは人気が出ず、2014年にサービスを終了した。
2014年6月「Slingshot」:
複数の友人に同時にメッセージを送ることを目的としたメッセージングアプリで、写真や動画を受信すると、自分も写真を送り返さないとコンテンツを見ることができない仕組みになっていた。2015年12月にアプリを開発した部門である「Creative Labs」を閉鎖したことに伴って、Slingshotのサービスも終了した。
2014年7月「Bolt」:
インスタグラムがこれまで唯一終了したスタンドアローンのアプリが「Bolt」だ。20人の友人にのみメッセージを送信することができ、送信した写真や動画はスナップチャットのように相手が閲覧すると消える仕組みになっていた。また、Boltには、スナップチャットのように写真にキャプションを付ける編集ツールが提供されていた。インスタグラムはアメリカ以外の数か国でもテストを行ったが、結局サービスを終了した。
2015年11月「One-Hour Messages」:
フェイスブックは、メッセンジャーで投稿したメッセージが1時間後に自動で消える機能をテストした。
2016年6月「ニュースフィードのみに投稿」機能:
フェイスブックは、ユーザーの投稿がタイムラインに表示されず、ニュースフィードにだけ表示される機能をテストした。
2016年7月「クイック・アップデート」:
フェイスブックは、投稿が24時間後に自動消去されるセクションの設置をテストしたが、その後ローンチを断念したことを明らかにしている。
2016年8月「ストーリー」:
インスタグラムは、投稿した写真や動画が24時間で自動的に消える新機能をリリースした。期待した成果が得られるかどうかはまだ不明だ。