ハンケは、ポケモンGOの華々しい成功によって評価額を正当化できて安堵した様子だ。調査会社のサーベイモンキーはポケモンGOの収益はアメリカだけで1日当たり600万ドルに達し、2016年末までに売上高は10億ドルを超えると予測したが、その数値は既に達成されている。ナイアンティックの現段階での評価額は不明だが、シティバンクは「30億ドル(約3,060億円)を下らない」としている。
一方で、ナイアンティックへの投資を見送ったベンチャーキャピタリストの一人は、ポケモンGOは過大評価されているし、「ポケモンGOが驚異的な成功を収めることができたのは、キャラクターの人気に負うところが大きい。ゲームの人気が2年続くのか、10年続くのかと聞かれたら、この手のゲームは2年しか持続しないと答える」と述べている。
フォースクエアの共同創業者で会長を務めるデニス・クローリーはこの意見に異を唱える。「ポケモンGOは、5,000万人もの人にこの様なゲームが存在するということを知らしめた」とクローリーは言い、これまで失敗を繰り返してきた位置情報ゲームがようやく世の中に受け入れられることが証明されたと話す。
「今後多くの企業が現実世界と重なるゲームを開発するようになるだろうが、ポケモンGOの成功のお陰で、VCへのピッチがはるかに楽になる」とクローリーは言う。