それでも現状として、業績はさえない。4日の決算発表によれば、第2四半期の売上高は32.7億ドル(約3,329億円)。前年同期比6.6%減で、ウォール街の事前予想33.6億ドルを下回った。コスト削減のイニシアチブにより、純利益は2億8,000万ドルと前年同期比26%増。1株当たり利益は79セントとなった。一時項目を含む利益は、ウォール街のコンセンサスである1株当たり91セントと一致した。
ケロッグは為替レートの変動により打撃を受けたとしたが、北米での売上(特に朝食向け食品の売上)は為替変動の影響を除いても下落。アメリカにおける朝食向け食品の売上は、前年同期の7億4,200億ドルから7億2,700万ドル(に下落。スナック部門の売上も8億3,500万ドルから8億300万ドルに下落したが、チーズイットやプリングルスなどのブランドは第2四半期「消費の伸び」がみられたとケロッグは主張する。
ケロッグのジョン・ブライアント会長兼CEOは、4日朝に発表した声明で次のように述べている。「優先分野における進捗は順調だ。トレンドを意識した商品改善を継続し、営業面を強化している。利益幅をより迅速に拡大するための計画を慎重に練っており、それによって今後の見通しも良くなっている」
第2四半期の決算内容は事前予想に達しないものだったが、それでもケロッグの株価は4日、同社が通期の業績見通しを上方修正したことを受けて2%上昇した。ケロッグでは通期の1株利益について、従来予想の4.00~4.07ドル(約407.2~414.4円)から上方修正し、4.11~4.18ドル(約418.5~425.6円)との見通しを示した。