押し売りは忘れろ
ミレニアル世代には、押し売りは通用しない。彼ら自身に、購入の決断を下させることが必要だ。
たとえばファッション業界では、影響力のある人に商品を宣伝させる。ほかの人が商品を身に着けているのを見せる方が、押し売りよりもずっと効果的だ。
これは、ミレニアル世代が信ぴょう性を重んじるためだ。宣伝用コピーよりも、同じ消費者の言うことに耳を傾ける可能性の方が高い。
モバイル改革の影響
モバイル改革によって、ミレニアル世代はどこにいてもネット接続を維持できるようになった。彼らが自宅からウェブサイトにアクセスしているという前提でマーケティングを考えるべきではない。
マーケティングはもうオムニチャネルの問題になっており、小売戦略もそれに対応しなければならなくなっている。オンライン、オフラインとモバイルの個々の戦略などというものはない。全て一つに融合しているのだ。
ロイヤリティを勝ち取るのは困難だが
ミレニアル世代は、有名ブランドに固執しない。対照的にベビーブーマー世代は有名ブランドにこだわってきた。知っているブランドを使い続けた方が安心感があったからだ。ミレニアル世代の台頭で、各ブランドは顧客にロイヤリティ(忠誠心)を期待できるという考え方に頼るのをやめざるを得なくなった。今ではロイヤリティは、積極的に勝ち取り、維持しなければならないものだ。
こうなると、ミレニアル世代は何についても長期間忠誠心を持つことがないのだという考え方に陥りがちだが、それは全くの誤解だ。自分たちのブランドの大義になびかせるのはより難しいかもしれないが、いったん支持したら彼らは最も忠誠心のある顧客になる傾向がある。
マーケティング担当者たちは、ロイヤリティの維持が持続的プロセスであることを認識しなければならない。
結論
ミレニアル世代が労働力の大部分を占める状況に慣れることが必要だ。マーケティング担当者たちは、彼らが何に反応し、何を重要視しているかを学ばなければならない。それこそが、あなたの組織の事業が未来に向けて前進していくのに必要な突破口である可能性があるのだ。