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2016.08.07

「オフィスワーカーの食生活を向上させる!」、米スタートアップの挑戦

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同社のミールシェイクは、良質な材料を使った、美味しくて便利な食事だ。遺伝子組み換え食材、大豆、グルテン、砂糖や香料を使っておらず、マカダミアナッツやオーガニックの葉物野菜、サツマイモなど栄養豊富な材料が材料で、食生活に必要な栄養素を摂取できる。

だがアンプルでは自社を、単なる食品メーカーだとは考えていない。同社の創業者コナー・ヤングCEOは「我々は予防医療を提供する企業だと考えている。食べ物は私たちにとって最強の薬だ」と語る。

アンプルでは製品改良を重ね、最高の栄養を提供するために、臨床研究の実施を計画している。「これまでどこの食品会社も、自社の製品が消費者の健康にどのような影響を及ぼしているかについてのフィードバックを得ていない。生理学レベルでの“結果”を誰も測定していない。不健康な製品をつくっても、それが健康に及ぼす影響について責められることがない」とヤングは言う。

アンプルでは、食品会社と医療をつなぐ取り組みを実践するつもりだ。ヤングは、科学と自社製品が提供する本物の健康効果が、同社の事業の最も興奮に満ちた部分だと語る。

食品業界で存在感を発揮しようと狙うスタートアップは、消費者を遠ざけることなく競合との差別化を図らなければならない。テクノロジー分野では過激なアイデアが成功の鍵を握ることも多いが、食品は癒しと伝統が好まれる。

だから各スタートアップ企業は革新と伝統のバランスをとりつつ、現代の消費者が考える健康需要に応えなければならない。こうしたなかで一歩先を行っているのが、消費者と食品との関係を受け入れながらも、健康的で便利な食を提供するバイトやアンプル、それに食材宅配サービスのブルーエプロンのような企業だ。

編集=森 美歩

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