「ポケモンGO」の足あと機能はユーザーの近くに居るモンスターを一覧表示する機能。足あとの数で大まかな距離が推測可能なため、効率的にポケモンの捕獲を目指すユーザーらに人気だった。しかし、日本上陸から1週間を経た先週末から米国、日本の双方でバグが発生し機能が停止。今回のアップデートでの改善が期待されたが、予想に反し運営元は「足あと機能自体を削除する」という対策に出た。
関連アプリも運営停止に
それと同時に運営元のナイアンティック社は、同社のAPIを用いポケモンの位置情報を提供するサードパーティ製アプリ「Pokevision」等の運営も停止に追い込んだ。この結果、ユーザーの間で「これから一体、どうやってポケモンを探せばいいんだ」という不満が高まり、今回の騒動に発展した形だ。
これに関しフォーブス記者のデイブ・シアーは次のように述べている。「腹を立てたユーザーらはiOS、アンドロイドの双方のプラットフォームで返金を求めはじめた。お金を払った時点で使えていた機能が、今や使えないのだから、お金を返して欲しいという理屈だ」
シアーによると現在、Reddit上には返金を受ける手順を解説する投稿が大量に掲載されており、彼自身も$4.99ドルの返金を求めたところ、払い戻しが実行され、購入したポケコインはそのままになったという。「同様な対応が今後も実施されるかどうかは現時点では不明だ。アップルに対しても問い合わせを行なってみた」とシアーは述べている。
シアーは続けて「ナイアンティックは足あと機能のバグを改善できないのであれば、Pokevisionのようなサードパーティ製アプリの継続を許すべきだった」とも述べている。
「現状のポケモンGOはユーザーとのコミュニケーション不足の問題を抱えている。例えばほんの一言でも、運営元が『問題の発生を認識しており、その解決にあたっています』といったメッセージがあれば、状況はずいぶん違っていたはずだ。けれども、現在のところナイアンティックは沈黙したままだ」とシアーは述べている。