2. 集中力が高まる
マインドフルネスは、私たちがあらゆる状況において、「一時に一つのことに集中する」能力を高めてくれる。仕事中にも、注意散漫にならず、高い集中力をもって取り組むことができるようになる。
あなたもこれまで、「マルチタスキング」の犠牲になってきたかもしれない。だが、マインドフルネスはこの“有害”で生産性を大幅に低減させる習慣からの脱却を助けてくれるはずだ。
3. 創造性が高まる
創造性は、精神状態に大きく左右される。マインドフルネスは創造的な思考や自己表現を抑圧する否定的な考えを打ち消すことによって、創造的な精神状態になることを助けてくれる。
マインドフルネスは「今この瞬間」に集中するものであり、その集中によって、あなたは自由に、そして創造的に考えることができるようになる。
4. 心の知能指数(EQ)が向上
心の知能指数(EQ)は私たち皆にあるものだが、やや漠然としている。自分や他人の感情を認識・理解する能力であり、それを基に自分の行動を制御し、人間関係を円滑にする能力でもある。
数十年に及ぶEQに関する研究の結果、大きな成果を上げられる人とそうでない人を分ける重要な要因が、このEQであることが指摘されている。業績が優秀な人の90%は、EQも高い。
マインドフルな状態になり、認識する力が高まれば、自分の感情に対する感覚や分類(判断)、理解が高まる。つまり、高いEQの基盤である自己認識力が大幅に向上するため、それに伴いEQ自体も上昇するのだ。
5. 「より良い人間」になる
ハーバード大学の研究結果によれば、マインドフルネスと向社会的行動(他人の役に立とうとする行動)の間には強い関連性がある。他人に対する共感の心や親切心を示す割合は、瞑想をした場合の方がしていない場合よりも50%高かったとする研究結果が示されている。
「たった今」と「穏やかさ」を感じることには、人間がもつ最善のものを引き出す何かがあるということだ。