今年行くならどの島? 米領バージン諸島の主要3島を紹介

カニール・ベイ・リゾート(Photo Courtesy of Caneel Bay Resort)


セント・クロイ島

セント・トーマス島がUSVIの「大都市」なら、セント・クロイ島は流行を生み出すシーンセッターたちが休暇に訪れるクールな街だ。

文化的であり、そして同時にクールなくつろぎの場所──大ヒット中のブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」の題材となったアレクサンダー・ハミルトンの出身地で、10代のころに働いていたネイビス島も近い──、クロイ島はセント・トーマス島から飛行機で約20分の距離。だが、やはり海を隔てていることを感じさせる。

2泊程度の短い滞在なら、ホテルはザ・バッカニアがお薦め。経営するアームストロング家が約1.4平方キロメートルの土地にこのホテルを開業したのは、1948年。カリブ海で最も古い家族経営の宿泊施設だとされる。敷地内には、18ホールのゴルフコース、4つ星レストランもある。そして、毎週火曜の夜には、現経営者であるエリザベス・アームストロング主催の歓迎レセプションが開かれている。

そのレセプションでラム・パンチを飲み過ぎてしまう前に、まずはクリスチャンステッドの中心部にあるD. ハミルトン・ジャクソン・パークに足を運び、この島の歴史に触れてみよう。クルージャン・ヘリテ―ジ&ネイチャー・ツーリズムのツアーに参加すれば、1500年代のカリブ人やアラワク人など先住民たちの暮らしぶりについて学べるほか、クリスチャンステッド国立史跡や政府庁舎の内部も見学することができる。

ランチには「ハービーズ」を選んでみてはどうだろう。羊のシチューや揚げたハタなどを目当てに地元の人たちが集まるころに、時間を合わせて行ってみたい。

店を出たら、少し歩いてウィム・プランテーション博物館を訪れるのもよさそうだ。サトウキビのプランテーションを博物館にしているのは、バージン諸島ではここだけ。往時のままに残されている敷地内は、まるで18世紀で時間が止まっているかのようだ。アンティークの調度品、手作業で飴をつくる女性たち、コンク貝から工芸品をつくる職人の姿なども見ることができる。
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編集 = 木内涼子

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