5. 人生は仕事のためにある訳ではない
戦略的な視点を持つことは、極めて重要だ。それを持てるようになるための最善の方法は、創造力をもって内観し、自分の仕事を外から(離れて)みてみることだ。休暇は仕事から精神的な距離を置き、そうした見方をしてみることができる機会だ。
6. 従業員や部下に成長の機会を与える
休暇を取ることに罪悪感を持つかもしれない。不在中に何か間違いが起きるのではと心配かもしれない。だが、重要なのは仕事が完了することであり、それがあなたのやり方でなされるかどうかは、あまり大きな問題ではない。
つまり、いつでもあなたの考え方がベストだという訳ではない。また、自分自身で何かを行い、いつもより多くの責任を負うことで、多くの従業員たちは上司の不在中に成長するものだ。
7. 重大な決定を下す機会を逃すことはない
もちろん、あなたの不在中に重大なことが起きる可能性はある。だが、前述のとおり夏の間は取引も減る。それほど大事が起きる可能性は低い。
8. 体の調子を整える
普段は忙しすぎて、健康的な生活を心がけることも難しいという人なら、休暇はそれを改善する絶好のチャンス。テニスをしたり、毎日水泳をしたり、1時間のヨガのクラスに出てみたり──。健康を回復して、仕事に戻ることができる。
9. 時間がなくて後回しにしていることを実行
自分には本当に休暇が必要だと確信できないなら、「戦略的休暇」だと思ってみてはどうだろう。やろうと思っていて、あまり重要でない、緊急ではない、という理由で後回しにしていることを片付けるための休暇にするのだ。
消えることがないと思っていた「すべきこと」リストの項目にチェックが付き、残りの数がどんどん減っていくのを見れば、元気が出てくる。
10. 大きな考えはゆっくりと熟すもの
人生の方向性、経営している会社の展望、新しい何かに向けての方向性など、大きな考えは、さまざまな考えや心に残ったことなどが積み重なり、まとまっていくものだ。
散歩、学ぶこと、知らない土地を訪れること、ヨガをすること、才能ある多くの人たちと会話をすること、静かな場所にいること、こうしたことが、それに大きく役立つ。あなたにとっては、全く別のことが有効かもしれない。
だが、全ての人にとって、普段は考えられない大きなことを考える時間を持つことは健全なことだ。そして、休暇はそのために最適の機会だ。
現代に生きる私たちの誰もが、人生を最大限に充実させたいと思っている。時々は休みを取る、自分に対してそれを認めないわけにはいかないのだ。