そうかもしれない。だが、その逆も事実だ。最も重要なのは、すべきことを実行するということ。休暇は実際には、回収の可能性がないサンク・コスト(埋没費用)ではなく、投資なのだ。
年に5週間の休暇取得が法律によって定められているスカンジナビアの国々では、長期の休暇があるにも関わらず(あるいはそのおかげで)、起業やイノベーションが盛んだ。生活の質も他の地域に類をみないほど高く、地域の各国は全て、国民1人当たり国内総生産(GDP)の世界ランキングで上位20%に入っている。
休みを取るべき理由とは? 休暇の重要性をお伝えしたところで、あなたがこの夏、休みを取らない訳にはいかない10の理由をご紹介する。
1. あなたが休んでも、世界は動き続ける
働く人たちの大半は、このことを知っている。あなたが病気で休んでも、休暇を取っても世の中は変わらず動く。ただ、働かないでいることの罪悪感を打ち消すのは難しい。以下に記すのは、その罪悪感を和らげるための方法や考え方だ。
2. 必要なのは、秋に向けエネルギーを補充したあなた
大抵の企業では、夏の間は仕事が減るものだ。忙しいのは春と秋。その秋に向けて、あなたが自分に対する投資を行い、十分な準備を整えておくことこそ会社のためになる。
3. 休まなければ、「みすぼらしく」なるだけ
何年も休暇を取らず、自分にムチを打って働き続けることもできる。だが、最終的には心と体が悲鳴を上げることになる。
もうやめたいと思ったり、南の島で小説を書いて暮らす自分を想像したりするようになったら、少し休みを取るべき時期だ。
4. 新しいことを学ぶ最善の時
学びたいことは山ほどあるだろう。だが、そのための時間が取れることなどめったにない。休暇中こそ、そうしたことのために時間を使うことができる。楽しむために、そして学ぶために、読書に多くの時間をあてることができる。
また、休暇で訪れるのは毎年、別の場所にするのがいい。新しいことを知り、視野を広げることができる。