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2016.07.30

減益のアップル、今後の見通しは明るいのか? 株主の記者が分析

Photo by Kena Betancur/Getty Images


サービス部門が業績の安定に貢献

サービス部門の売上高は、前年同期比19%増の約60億ドルと好調だ。4四半期連続の伸びを記録している。

今年第1~3四半期に同部門がアップル全体の売上高に占めた割合は11%で、前年同期の8%から増加した(全体的な減収の影響もある)。また、同部門の利益率は、その他各部門の平均よりも高くなっている。

アップルウオッチは?

腕時計型端末「アップルウオッチ」に関しては、詳細な数字が発表されていない。だが、良い情報が一つある。アップルの決算のカテゴリーにある「その他の製品」が、売上高を前期の21億9,000万ドルから22億2,000万ドルへと増やしている。

中国は大幅減も欧州は予想以上

地域別にみると、欧州での売上高は前年同期比7%減の96億ドル。アップル全体での売上高が15%減っていることから考えれば、それほど悪い結果ではない。

一方、中国での売上高は88億ドルで、前年同期比33%減を記録した。前期の同26%のマイナスから、さらに下げ幅を拡大している。中国での業績不振を考慮しなければ、アップル全体の売上高は第3四半期、前年同期比8%の減少にとどまったことになる。

編集=木内涼子

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