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テクノからチャート、その他の音楽業界に関する執筆を担当。

Photo by Johnny Nunez/WireImage

音楽ストリーミングのサウンドクラウド(SoundCloud)が身売りを検討しており、実現すれば買収額は莫大なものになる可能性があるとブルームバーグが報じた。

サウンドクラウドの時価総額は7億ドル(約726億円)とされているが、記事によると関係筋は10億ドル(約1,038億円)での売却を検討しているという。ユーザー数が世界で1億人を超える音楽ストリーミングサービスとはいえ巨額だ。ファンからは愛されているサービスだが、現在のビジネスモデルは持続可能とは言えず、これまで有力企業が買収に乗り出していないのもうなずける。

サウンドクラウドは長年赤字経営を続けており、時価総額以上の金額で身売りを検討するにはふさわしい業績とは言えない。2014年の売上は1,950万ドル(約20億円)弱だったが、4,400万ドル(約46億円)以上の損失を出している。収益よりも成長のための投資を行なっているのかもしれないが、損失が売上の2倍以上では状況はかなり厳しいいと言わざるを得ない。

ユーザー数1.7億人だが赤字

サウンドクラウドは1億7,500万人のユーザーを誇っており、スポティファイやアップルミュージックをはるかに引き離し、世界最大級の音楽プラットフォームだ。これだけのユーザーを獲得できた理由は無料で利用でき、マッシュアップやリミックスのほか、無名だが有望なアーティストらの楽曲など、他では聴けないコンテンツが提供されているからだ。

以前から有料サービスの導入が噂されたサウンドクラウドは、2016年3月に月額9ドル99セントの有料サービスを開始し、スポティファイやTidal、アップルミュージックなどの競合と本格的に競う姿勢を見せた。1億7,500万人のユーザーの一部でも有料会員になれば大きな収入が期待できるため、業界関係者は有料サービスを歓迎した。

しかし、まだサービス開始から数か月しかたっておらず、有料会員数は公表されていないが、立ち上げ以来あまり話題になっていないのも事実だ。

サウンドクラウドは最近手当たり次第に資金調達を行っており、今年に入ってからも1億ドル(約104億円)の調達に成功したことで時価総額が7億ドルになったとされる。1億ドルのうち7,000万ドル(約73億円)を出資したのがツイッターだ。ツイッターは数年前にサウンドクラウドの買収を検討したが、出資にとどまっている。

ブルームバーグの報道についてサウンドクラウドはコメントしておらず、筆者も問い合わせを行なったが返答は得られなかった。

編集=上田裕資

 

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