IWCのSPITFIRE COLLECTION最新作に注目

かつて天翔る飛行士が腕につけたIWCのパイロット・ウォッチ。もとの機能美に加え、さらなる華麗さを兼ね備え、僕らを魅了する。

自由に空を飛ぶ姿が人々を魅了する飛行機。一度空に舞い上ったなら、機器の故障はすなわち墜落を意味する。つまり、飛行機では最高精度の技術が求められ、技術の進歩を後押しした。またパイロットに情報を提供する計器類は視認性を追求した結果、究極の機能美を獲得した。

視認性が高く、そして最高の信頼性を兼ね備える。これはとりもなおさず時計にも求められることだ。かくして誕生したパイロット・ウォッチは近年では、エレガントな美しさをその身にまとう方向へと進化を遂げた。例えばスイスの機械式時計マニュファクチュール、IWCがつくる「スピットファイア」シリーズには、その進化の方向性が顕著にあらわれている。

空を舞う戦闘機の優雅な姿に思いを馳せながら、時計に落とし込まれた機能美の粋を堪能したい。


名機スピットファイアが併せ持つエレガンスと卓越した技術。その優秀な戦闘機の名を受け継ぎ、2003年に登場したIWCの「スピットファイアシリーズ」。続々登場する新作の中から、最新の3モデルを紹介。


PILOT’S WATCH PERPETUAL CALENDAR
DIGITAL DATE-MONTH SPITFIRE

イギリス空軍にパイロット・ウォッチを提供してきたIWCが、その栄光の象徴として、スピットファイアの名を戴くシリーズを加えたことは、ごく自然のなりゆきに思える。エレガントで気品を感じさせる同シリーズでの最複雑機構モデルがこのパーペチュアル・デジタル・カレンダーモデル。46mmの大ぶりなSSケースにメタリックなスレートの文字盤が美しい。月日が大型の2ケタデジタル表示は視認性が高く、閏年までのカウントダウンを表示するディスクも搭載。サファイアクリスタル製ケースバックからは、スピットファイアの機影がエングレーヴィングされたローターが顔をのぞかせる。航空機の傑作と称される「スピットファイア」を名乗るにふさわしい。3,550,000円(IWC 0120-05-1868)



PILOT’S WATCH CHRONOGRAPH
SPITFIRE(写真左)

直径43mmのステンレススティール製ケースに、サテン仕上げとポリッシュ仕上げのコントラストが目に鮮やかなブレスレットを組み合わせる。スレートカラーの文字盤の下に軟鉄製インナーケースを備えて、複雑な機構に磁場の影響がおよぶことを防ぐ。SSケースにねじ込み式リュウズを備えれば、理論上、6気圧防水でも実現できる。NATOストラップからインスピレーションを得て制作した布製ベルトも含めて、日常での実用性に優れたスポーティモデルという位置づけだ。710,000円(IWC)


BIG PILOT’S WATCH
SPITFIRE(写真右)

自社製キャリバーの中でも、IWCとしても最も大きなキャリバーを備える「ビッグ・パイロット・ウォッチ」。46mmの大型レッドゴールド製ケースにスレートカラーの文字盤を持ち、さらにサントーニ社製のブラウンのカーフスキンを組み合わせる。楕円翼を持つ優美な機影が裏蓋にエングレーヴィングされ、7時間のパワーリザーブを短い時間で巻き上げる。頑強で最高位の機能性を有するパイロット・ウォッチが、ラグジュアリーウォッチとして見事に昇華した。3,210,000円(IWC)


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photographs by Kazuya Aoki | styling by Yu-ka Matsumoto | text by Yumi Kawabata | edit by Tsuzumi Aoyama

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