ヘッドセットは、医療用および嗜好(しこう)用大麻の小売業者の取引データや顧客ロイヤリティプログラムに関するきわめて大規模なデータベースを保有する。その中には、購入者の年齢や性別に関する情報も含まれている。
それによると、嗜好用大麻の購入者のうち、最も大きな割合(20.39%)を占めるのは25歳~29歳のミレニアル世代で、同世代を含む21~34歳が全体の51.8%を占めている。購入者の平均年齢は37.6歳で、男女別では女性が38.2歳、男性が37.4歳。65歳以上のいわゆるヒッピー世代の購入者は、全体の5%に満たない。
では購入者たちは、大麻にどれぐらいの金額を費やしているのだろうか。ヘッドセットによれば、一般的な購入者が一度の購入で使う金額は25~50ドルで、平均金額は33ドル。多くの購入者は一度に10ドル未満、通常は1種類のみの購入で、販売店で一度に100ドル以上使うのは全体のわずか8.2%だ。
平均的な購入者が1年間に大麻に費やす金額は645ドル。全体の57%の購入者が年に500ドル以上を使っており、これは酒類に費される金額よりも多い。米労働統計局によれば、平均的な世帯がビール、ワイン、混合酒や強い酒に費やす金額は、年間435ドルだ。
女性はあまり頻繁に酒類の販売店を訪れないかもしれないが、販売店を訪れる際には平均で男性よりも多くの金額を使う傾向にあるという。
高齢の購入者は販売店を訪れる頻度がさらに少なく、一度の訪問で使う金額は最も多い。80代の酒類購入者が販売店を訪れる頻度は41.7日に1回で、一度に使う金額は通常64ドル。使う金額が最も少ないのは20代の若者で、一度に使う金額は27ドルだ。
大麻の場合、今では販売店でさまざまな形態の商品が販売されているが、多くの人は未だに大麻草の花からできた商品のみを購入している。だが女性の購入者は男性よりもやや冒険心があり、ローションやクリーム、飲料も試す傾向にあり、プリロール(たばこ状に巻いたもの)やエディブル(大麻入り食品)も購入する。男性購入者は、女性よりも濃縮物を購入する傾向にある。
ウーピー・ゴールドバーグのような女性著名人がより大麻文化を支持するようになれば、平均的な女性の中にも大麻購入者が増えるかもしれない。だが当面の間、男性が購入者の大半を占める状況は続きそうだ。