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テクノロジー、eコマース担当ライター。

ダラー・シェイブ・クラブのマイケル・ダブリンCEO (Alberto E. Rodriguez / gettyimages)

本年度最大規模のスタートアップ企業の買収が、「男性向けヒゲ剃り」という聞き慣れない分野で行われた。「ヒゲ剃りのサブスクリプションサービス」を提供する米国のダラー・シェイブ・クラブ(Dollar Shave Club)は、ユニリーバからの買収提案を受け入れた。買収金額は10億ドル(約1,050億円)。

男性向けスキンケアブランドAxeや Doveを傘下に持つユニリーバは、今回の買収により、この分野でのシナジー効果を狙っている。

会員数320万人、売上は200億円以上

ダラー・シェイブ・クラブの設立は2011年。マイケル・ダブリン率いる同社は320万人の定期購入会員を抱えており、ヒゲ剃りやスキンケア製品、顔拭きシート等を提供している。

今回の巨額買収は、今年に入りテクノロジーや消費材関連で目立った買収案件が見られない中で、際立った出来事と言える。さらに興味深いのはダラー社が利益を生んでいない点だ。2015年に同社は1億5,200万ドルの売上を計上。今年の売上は2億ドル(約210億円)以上を見込むが、赤字が続いている。

ダラー社のダブリンは声明で次のように述べた。「世界で最も先進的でイノベーティブな消費者製品企業と提携できることは、非常に喜ばしい。ユニリーバの目的主導型のビジネス運営と、この分野での専門性の高さは他に類を見ない」

ダラー社は近年、大手VC各社から1億6,000万ドル(約168億円)以上の資金調達を行なっていていた。出資元にはアンドリーセン・ホロウィッツやVenrock、テクノロジー・クロスオーバー・ベンチャーズといった大手の名が並んでいる。ヒゲ剃りの分野では競合のHarry’sもタイガーグローバル等から約1億2,000万ドルの調達を行ない、今後はプロクター・アンド・ギャンブル傘下のジレットとの激しい激突も予想される。

今回の買収はEコマース業界では、2009年にアマゾンがザッポスを10億ドルで買収して以降、最大規模の案件の一つと言える。昨年8月にはショッピングチャンネルのQVCが母親向けのショッピングサイト、Zulilyを24億ドル(約2,500億円)で買収している。ダラー社のダブリンは買収後もCEOの地位に留まる。

ユニリーバ北米社長のキース・クリュソフは次のように述べている。

「ダラー・シェイブ・クラブはメンズケア分野で非常に革新的な取り組みを行なっており、確固たる顧客基盤を持っています。独自のアプローチで顧客データを把握し、ダイレクトにユーザーに商品を届けるダラー社はこの分野のリーディングカンパニーに成長します」

編集=上田裕資

 

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