ビジネス

2016.07.30

中国で不動産業が儲かるのはなぜ?[富豪のトリビア45 -Part12]

不動産開発が続く上海。富裕層が不動産投資に注力している。


Q. 中国人富豪はどうやって資産を守っているのか?

先頃世に出たパナマ文書は、モサック・フォンセカ法律事務所の顧客について暴露したものだったが、同事務所の顧客の約3割を中国本土と香港の個人や企業が占めており、リストの中で最も多く見られたのは中国系の名前だといわれている。多くの中国人はオフショア企業を通じて英国などでかなりの不動産を購入していたのだ。

中国資本が、ロンドンやニューヨークのランドマーク的建築物に投じられていることは周知の事実だ。インターネット上には、中国人のための海外不動産投資に関する情報が溢れており、「日本への投資は賢いリスクヘッジとなります!」などと、日本はもちろん、オーストラリア、タイ、マレーシア、アメリカ、カナダなどへの投資を促している。

英不動産大手のナイトフランクによれば、2015年に中国から海外の不動産に投じられた資金は300億ドルに上り、前年の151億ドルの約2倍、09年の約50倍となったという。

文 = Forbes JAPAN 編集部

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