3代続けば末代続く アジアの大富豪一族ランキング50 華僑が築いた巨万の富
「Forbes Asia」は2015年10月号で初めて「アジアの大富豪一族ランキング」を発表した。なかでも目立ったのは、東南アジア諸国での華僑一族の存在感だ。
アジアには有名な財閥がいくつもあるが、多くの場合、その核となっているのは創業家一族だ。アジアで最も資産を持つ、韓国サムスングループの創業家を見てみよう。李一族の資産は266億ドルで、韓国のGDPの約2割を占める。一族が手がけるビジネスは多岐にわたり、富が富を生み続けている状況だ。
アジア各国にはどのような財閥があり、それを支える一族はどれだけの資産を持っているのか。フォーブス アジアは今回初めて、2015年9月25日時点の株価と外国為替相場を基準に、アジアの富豪一族のランキングを作成した。ここでは3世代以上にわたって事業を拡大してきたことが条件となっている。
トップはサムスンの李一族で、2位には香港のデベロッパー、ヘンダーソン・ランド・デベロップメントの李兆基一族、3位にインドのコングロマリット、リライアンス創業家のアンバニ一族が続いた。日本からは、18位にサントリーの佐治家、25位に森ビルの森家がランクインした。
なお、アジアのビリオネアランキングで1位の李嘉誠の一族は、長男、次男が事業を引き継いでいるものの、孫世代がまだ主要なポジションにいないため、ランク外となっている。また、トップ50の半数を中国系が占めているが、中国本土の富豪は1世代目が中心となっているため、このランキングでは除外された。