ビジネス

2016.07.28

三代続けば末代続く? アジアの富豪一族ランキング50

現代自動車創業家、鄭ファミリー(1953年)


アジアの大富豪一族ランキング50(一族:国、資産、業種)

1. 李(イ):韓国、266億ドル、サムスン財閥

グループ総額3,350億ドル! 驚異の同族企業
サムスンの創業者は李秉チョル(イ・ビョンチョル)。1938年に三星商会を設立。李秉チョルの死後は三男の李健熙(イ・ゴンヒ)がサムスングループの会長となり多角化を推進。グループ55社、総額3,350億ドル。

2. 李(リ):香港、241億ドル、ヘンダーソンランド・デベロップメント

李兆基率いる香港の不動産コングロマリット
香港の李兆基は、1948年に中国・広東省から香港へと移民し、貴金属取引をしていた。その後、ホテルへの不動産投資を始め、頭角を現していく。73年にヘンダーソン・ランド・デベロップメントを設立。

3. アンバニ:インド、215億ドル、リライアンス財閥

繊維産業から始まったインド最大のコングロマリット
イエメンで働いていたディルバイ・アンバニは、1957年にインドに戻り、繊維業のリライアンスを立ち上げた。ディルバイの死後、石油化学や小売り、バイオテクノロジーなどを手がけるコングロマリットとなった。

4. ジアラワノン:タイ、199億ドル、CPグループ(※セブン-イレブンを展開)

農畜産業を核に多角化進めるタイの巨大財閥
ジアラワノン家が率いる巨大財閥、CP(ジャルーン・ポーカパン)グループは、中国から仕入れた種苗の販売から始まったタイ最大のコングロマリットで、農畜産業、食品産業を核に、事業の多角化を進めてきた。

5. 郭(クオック):香港、195億ドル、サンフンカイ・プロパティーズ

高いブランド力を誇るも、創業家は贈賄で逮捕
郭得勝は第二次大戦後に中国から香港に移住し、1963年に李兆基らとサンフンカイ(新鴻基)を設立した。父の死後はウォルター、トーマス、レイモンドの3兄弟が事業を受け継いだ。ウォルターは実母との確執で経営を退き、トーマスは2014年末に贈賄で懲役5年の刑が確定。

15. ゴドレジ:インド、114億ドル、ゴドレジ財閥

低価格帯の商品を武器に新興市場で存在感
118年の歴史を誇るインドのゴドレジ財閥は消費財コングロマリットだ。3代目のアディ・ゴドレジがグループを率いている。1918年に食物油から石鹸を作って商品化。近年、新興市場で攻勢を強めている。

18. 佐治:日本、108億ドル、サントリー

サントリーの舵取りを新浪氏に預け、後継の成長を待つ
サントリーの創業家。2014年に創業家の佐治信忠氏が、元ローソン会長の新浪剛史氏を社長に抜擢した。同社は創業家の佐治、鳥井両家が交代で社長を輩出しており、創業家以外の社長就任は初めて。

25. 森:日本、61億ドル、森ビル

創業者・森泰吉郎は、2度世界一に輝いた
森ビルの創業家。終戦後に森泰吉郎が東京都港区虎ノ門周辺の不動産を次々に獲得して、日本有数のデベロッパーを築き上げた。フォーブスの長者番付では1991年、92年に2度、トップの座に輝いた。森トラストは今年6月、森章社長の長女、伊達美和子氏に社長交代する。

次ページ > アジアの富豪ランキング一覧

文 = Forbes JAPAN

この記事は 「Forbes JAPAN No.24 2016年7月号(2016/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事