マネー

2016.07.25 16:30

アマゾン・プライムが学生ローンの金利割引を開始、それはどれほどお得なのか?


たとえばキャシーが、ウェルズ・ファーゴで7%の固定金利、返済期間10年の学生ローンを借りるとしよう(割引適用前のウェルズの固定金利は6.19~10.93%)。ローンの提供を受けるのは4年生になる前の7月で、在学中には返済は行わない。彼女は翌年5月の卒業後に6か月の猶予期間を取り、15か月の繰り延べ後(この間は利子が発生している)にようやく返済を開始する。

アマゾン・プライム・スチューデント会員の0.5%金利割引を適用しない場合、キャシーのローンには、在学中+猶予期間の15か月で911.65ドル(約9万7000円)の利子がつき、返済開始時の総額は10,911.65ドル(約115.7万円)になる。月々の返済額は129.69ドル(約1万4000円)。これを10年間支払い続けると、10,000ドル(約106万円)のローンに対する返済総額は15,202.80ドル(約161万円)になる。

0.5%の金利割引を適用すると、15か月の繰り延べ期間でつく利子は844.04ドル(約8万9000円)。返済開始時の総額は10,844.04ドル(約115万円)。月々123.13ドル(約1万3000円)を10年間で、返済総額は14,775.60ドル(約156.7万円)となり、割引適用前よりも427ドル(約4万5000円)少なくて済む(ただしこれと別にアマゾン・プライム・スチューデントの会費が年49ドル、卒業後は通常のプライム会員の会費が年99ドルかかる)。

キャシーがさらに自動返済プログラムにも加入し、0.25%の金利割引を受けた場合、月々の返済額は121.76ドル(約1万2900円)に減り、10年間での返済総額も14,611.20(約155万円)に減る。0.5%の金利割引を適用した場合(427ドル節減)よりもさらに164ドル(約1.75万円)節減できることになる。

つまりは、翌年のアマゾン・プライム会員の年会費(プラス、3か月分のトイレットペーパーぐらい)を買うのにちょうどいい金額が節約できる計算だ。

編集=森 美歩

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事