かく言う筆者も、先日スナップチャットを巡って10代の息子2人から冷たい視線を浴びた。筆者はこれまで、息子たちをフォローする以外はスナップチャットを使ったことがほとんどなかった。息子たちは親からアプリの利用方法を聞かれてあからさまに嫌な顔をしたが、しぶしぶ絵文字やスタンプ、フィルターの使い方を教えてくれた。筆者は、スクリーンショットを撮影すると相手に通知が届くことを息子たちから教わって愕然とした。
「ママには内緒にしておいて。ママは僕らに気付かれているとは知らずに、いつも僕たちの画像をスクショしてるんだ」と息子たちはせがんだが、妻には至急知らせないといけない。
35歳以上の利用者も14%に急増
comScoreによると、3年前まで25~34歳のモバイルユーザーに占めるスナップチャット利用者の割合は5%で、35歳以上になるとわずか2%に過ぎなかった。しかし、現在では前者が38%、35歳以上が14%まで急増している。
18~24歳の利用率もこの3年で24%から69%に増えており、親世代が利用し始めて以降も、若者たちがスナップチャットを使い続けていることが分かる。若年層のフェイスブック離れが進んでいるのとは対照的だが、それはスナップチャットがフェイスブックにはない魅力を持っているからに他ならない。
若者のフェイスブック離れは加速
その一つは、広告の少なさとさっぱりした画面だ。さらに、10代の心を掴んでいるのは、投稿した画像や動画が自動的に消去される機能だ。2013年にcomScoreが調査を開始した当初、若者たちはこぞってフェイスブックを退会し、スナップチャットを使い始めていた。現在でも彼らは瞬間的に楽しむことのできるスナップチャットを好み、フェイスブックには見向きもしない。
筆者の17歳になる息子も、「スナップチャットの方がフェイスブックよりもユーザー体験が優れている。僕は1時間のうち30分以上スナップチャットを使うけれど、フェイスブックは多いときで5分しか使わない。スナップチャットは、フェイスブックのように広告で溢れていないのがいい」と話す。