ペイパルの共同創業者であるティールは、リンクトインやテスラ、スペースX、YouTube、イェルプ、ヤマーなどに投資し、データ分析会社パランティアを共同創業した。また、フェイスブックやスポティファイ、エアービー・アンド・ビーにも資金を投入し、彼の共著「ゼロ・トゥ・ワン」は起業家たちの指南書としてベストセラーになった。
トランプを支持するビリオネアは他に、ラスベガスのカジノ王のシェルドン・アデルソン、投資家のカール・アイカーン、テキサスの銀行家のアンドリュー・ビール、実業家のダーウィン・ディーソン、投資家のウィルバー・ロスらが挙げられる。
ピーター・ティールは今回の共和党大会に参加した唯一のシリコンバレーのテックリーダーとなった。その1週間前には145名のテック系企業CEOらが、Mediumで公開書簡を公開。「トランプはイノベーションに大災害をもたらす」と宣言した。書簡の署名にはコースラベンチャーを率いるビノッド・コースラや、投資家のクリス・サッカ、EBay会長のピエール・オミダイアらが加わっていた。
ティールは27億ドルの資産を持つが、公的書類ではトランプに対する献金額は確認出来ていない。2015年8月にティールは、共和党から立候補した元ヒューレット・パッカード会長のカーリー・フィオリーナに200万ドルの政治献金を行なった。その後、フィオリーナは今年2月に大統領選から撤退を表明した。
ティールは2012年の大統領選でも共和党のロン・ポールに多額の献金を行ない、同年にテッド・クルーズが連邦上院議員選挙で当選した際にも、支援を行なった。