ダッシュボードは大幅に「電子機器化」しており、最も低価格のモデルでも最新型の車載インフォテインメントを備えている。無線を通じた携帯電話との音声、データ、テキストメッセージの送受信が可能となっているほか、自動車、トラック共に、多くのインターネット接続車が登場している。
完全な自動運転車が導入されるのはまだしばらく先のことになりそうだ。だが、自動ブレーキや衝突回避システムなど、最先端の安全システムを投入した新型モデルはすでに多数、発売されている。衝突回避システムは低速・高速での走行中に歩行者や他の車両(一部は動物まで)を検知し、衝突を未然に防ぐことを可能にするものだ。
さらに進化するシステム
2017年モデルの自動車、トラック、クロスオーバー車は、安全性と機能性、エンターテインメント性をさらに高めた新型の機器・装置を備えたものとなる。
キャデラックはCT6に昨年、後席の乗員やヘッドレストなどでドライバーの後方視界が遮られることのない、高解像度のストリーミングビデオを組み込んだルームミラーを採用した。そして、2017年はXT5クロスオーバー、SUV、電気自動車「ボルト」にもこれを投入する。
車載インフォテインメントやコネクティビティシステムはいまや、本格的な携帯端末機のようになっている。大型化したタッチ感応画面が採用されており、タブレット端末と同様、スワイプなどで起動させることが可能だ。
ベントレーは高級SUV「ベンテイガ」の 2017年モデルに取り外し可能なアンドロイドのデュアルディスプレイを導入。また、クライスラー「パシフィカ」のエンターテインメントシステムには、ビルトインのゲームアプリがある。キャデラック「CT6」の後席の乗員は、グーグルの「クロームキャスト」やアマゾンの「ファイアTVスティック」で、ビデオを視聴することができる。