「私は前シーズンの優勝記念の指輪は決してつけない。祝勝会が終わったら次のシーズンに集中し始めるからだ」とローズは言う。彼のオフィスには、過去7回のNCAAのトロフィーは1つも飾られていない。
ブラックは、ローズのこうした姿勢が優れたチームづくりに役立ったのだと称賛する。「優勝記念の指輪を片付けるのは、とてもいい方法だ」と彼は言い、優れたチームはトロフィーをありがたがらないと言う。彼らは絶えず大きな成果を追い求めているのだ。
テリアとは対照的に、「プードル」は固定的な思考を持ち、日々その枠から出て努力することよりも、才能や資質が重要だと考えている。
「プードルはテリアよりも、自分がどのような人物か、どのような経験をしてきたかを重視する」とブラックは言う。「どの学校に行ったか、誰と知り合いかということにプライドを持ち、自分を完成品と考えている。それに対してテリアは、自分はまだ発展途上の段階にあると考える」
優れたチームが競争を突破していく上で、役に立つのが不屈の精神。そして組織を一つにまとめるために必要なのが、強い結束力なのだ。