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2016.07.23 12:00

「世界で最も人気のアイスクリーム」15ブランド、日本メーカーの名も



ユニリーバ vs ネスレ

市場シェア第1のユニリーバを僅差で追うのはネスレだ。上位に入った15のブランドのうち、7位のドレイヤーズ/エディ―ズをはじめ4つは同社が手掛けている。

だが、ネスレはもう何年も前からユニリーバに押される状況が続いている。今年4月には経費削減を目的に、アイスクリーム事業の大半を英R&Rアイスクリーム(R&R Ice Cream)と設立した合弁会社に移管した。アナリストらの間には、ネスレが同事業から完全に撤退するのではないかとの見方もある。

欧米企業が優勢を維持する同業界で注目に値するのは、10位に入ったイランのミハン・デアリー・グループだ。同社はイラクに加え、クウェート、アラブ首長国連邦、バーレーン、イエメン、シエラレオネの各市場に進出。ここ6年間で、売上高を4倍近くにまで増やしている。

変わる消費者の好み

高級アイスクリームの人気が高まる一方で、低品質のアイスクリームは売上高を減らしている。ユーロモニターは、消費者は“より冒険的で独特な”フレーバーにより高い金額を払う用意があることを示していると指摘する。

一方、数年間にわたって大幅に売り上げを伸ばしてきたフローズンヨーグルトの売上高は2014年、前年比9%の減少を記録。2015年には同11%減となった。市場調査会社ミンテル(Mintel)の上級食品アナリストは、高カロリーで健康に良くないアイスクリームの「健康的な代替品」と位置づけられてきたフローズンヨーグルトの人気低迷は、消費者が「健康のために味を犠牲にするのは嫌だ」と考えていることの表れだと説明している。

こうした中、フローズンヨーグルトに代わってジェラートの人気が上昇している。よりクリーミーな舌触りでフローズンヨーグルトよりも味が濃く、伝統的なアイスクリームより脂肪分が少ない。健康志向の消費者には、魅力的なデザートだといえる。
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編集 = 木内涼子

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