中国スマホ2位に急浮上の「OPPO」 シャオミの逆の発想で大躍進

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OPPOにとって最大のライバルと言えるのが、もう一つの中国メーカー「Vivo」だ。Vivoの前身であるBubugaoは2000年代初頭の設立。OPPOは当初Bubugaoの傘下で海外展開を図る予定だったが、取締役らの意見対立により別会社としての道を歩むことになった。

OPPOを率いる陳明永CEOは、店舗網の拡大や製品デザインでVivoと激しい競争を繰り広げている。Vivoは1Qに1,250万台を出荷し、中国市場で11.9%のシェアを獲得し国内4位のスマホメーカーとなった。OPPOの広報担当者によると、Bubugao創業者の段永平は現在アメリカに在住し、わずかながらOPPO株式を保有しているが、経営には関与していないという。

OPPOにとって今後の課題は、北京や上海などの大都市で消費者を獲得することだ。成長を持続するためには、富裕層向けにブランド認知度を向上する必要があるとカナリスのペンは指摘する。しかし、大都市圏はアップルやファーウェイなどのプレミアムブランドが人気で、消費者は馴染みのないブランドを敬遠する傾向が強いため、OPPOがシェアを奪うのは容易ではない。

「OPPOは年内は成長を持続することができるだろうが、大都市圏での事業拡大に向けて今から積極的にマーケティングに投資をする必要がある」とペンは話す。

編集=上田裕資

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