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台湾とアジア地域に関するあまり知られていない話題をカバー

Photo by Lam Yik Fei / gettyimages

中国でジャーナリストやブロガーの逮捕が増加している。ブログやSNSへの投稿も、政府の監視対象となり、非政府組織「国境なき記者団」によると、市民ブロガーのルー・ユーユー(盧昱宇)とその友人のリー・ティンユー(李婷玉)が6月15日、労働争議を報じた罪で拘留された。

中国共産党政府は彼らが好まない記事を書いた記者を投獄することをためらわない。そして検察は“国家分裂罪”“騒動挑発罪”といった罪状で訴追し、1~7年の懲役刑を科す。

政府の狙いは中国の景気減速への懸念を覆い隠すことだ。労働者が労働条件への不満を表明する抗議活動は、経済悪化のサインだ。中国の2015年の経済成長率は、輸出の減少でこの25年で最も低い6.9%に減速した。工場オーナーは高騰する人件費に悩み、人々は仕事や物価にも不満を募らせ、抗議の矛先は政府に向きやすい。ニューヨークに本部を置くジャーナリスト保護委員会によると、中国政府は現在49人のジャーナリストを拘留しているという。

雲南省で逮捕されたルー・ユーユーらは中国版ウーバーに対するタクシー運転手の抗議や、賃上げストライキの画像をソーシャルメディアから集め、自身のブログ“Wickedonna”で紹介していた。ジャーナリスト保護委員会は「世界のジャーナリストの拘留の4分の1が中国で起こっている事は、市民の経済への不安感を反映している」と指摘する。

NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのアジア地域リサーチャーマーヤ・ワンは「習近平体制の中国政府は、市民ジャーナリストや人権派弁護士など市民活動家が一党独裁体制を脅かす存在になりうると敵視している。彼らは政府が隠したい社会の不正や政府の失政に関する抗議や事件を報じるからだ」と述べた。

編集=上田裕資

 

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