ビジネス

2016.07.19 18:30

LINEのアジア展開は「遅すぎ」、アナリストらの厳しい指摘


例えば東南アジア最大のマーケットであるインドネシアにはすでにGrabやGo-Jekなどの配車アプリが存在する。「LINEはインドネシアでマーケットシェアを伸ばしていますが、配車サービスではGrabやGo-Jekが選ばれる傾向があります」とグエンは言う。

調査会社IDCのシニアアナリストXiaohan Tayによると、東南アジアで3番目に大きい市場のベトナムや、マレーシア、シンガポールにもウーバーやGrabがすでに上陸している。マレーシアでも地元当局と既存のタクシー業界が配車アプリの成長を妨げているのが現状だ。

「LINEがメッセージサービスから配車サービスや音楽ストリーミングまでを提供するエコシステムを構築したとしても、市場への参入が遅れたことがシェア拡大の妨げとなります」とグエンは分析する。「LINEのメッセージサービスをアクティブに利用していないユーザーが、同社の他のサービスに慣れるのは難しいでしょう」

編集=上田裕資

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