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Q お金持ちはなぜ海外の不動産を買うのか?

富裕層がハワイの不動産を買うのは、常夏の島でゴルフを楽しむためではない。一般に、総合課税の圧縮を狙っていることが多い。

例えば、大富豪AさんがB商事の大株主で、1億円の配当があるとする。その場合、最大で55%の税金がかかることになる。

そこで、ハワイの不動産を買ってみよう。ポイントは、法定耐用年数を超えた古い物件を選ぶこと。建物の耐用年数は、木造なら22年、RC造りのマンションだと47年に延びる。耐用年数を過ぎた物件の償却期間は、耐用年数×20%で計算される。つまり、木造建築なら約4年で償却できることになる。

さらに海外の物件は、日本の物件と違い、土地の割合が低い。日本の物件では土地の価値が7割を占めることも多いが、海外なら土地が1割、建物が9割という物件もある。こうした物件を仮に1億円で買ったとすると、9,000万円分が建物の価値となり、減価償却の対象となる。4年間、2,250万円を費用として収入から差し引くことができるのだ。富裕層たちは、節税しながら遊び、5年経ったら不動産を売却する。

なお、富裕層が飛行機のオーナーになるのも、同様の理由だ。飛行機の償却期間は3年と短いのが特徴で、購入した富裕層は飛行機をリースに出し、償却後に売却する。ほかにも、タンカーや鉄道のリースがある。阪急鉄道の車両の一部は、ケイマン諸島の会社のリースである。

Q 金持ちは、なぜ海に向かうのか?

富豪になるルートは、代々続く富豪である「クラシックタイプ」、一代で成り上がった「ニュータイプ」、そして犯罪などで大金を得た「反社系」と、大きく3つに分けられる。これら3者は金持ちという点では共通しているが、趣味や嗜好は決して同じではない。それなのに不思議なことに“海へのあこがれ”だけは共通している。そんな彼らが揃ってステイタスシンボルとするのが、ヨットやクルーザーなのだ。

もちろん、オラクル創業者のラリー・エリソンのように、スポーツとしてヨットに熱中している人もいるが、なぜ多くの金持ちたちが海で遊ぶのか。

「仲間に大盤振る舞いすれば見栄を張れるし、優越感に浸れるからなんです」

そう語るのは、住宅のシロアリ被害を騙った詐欺で手にした資金で飲食店経営をスタートさせ、成功をおさめた30代前半の「反社系」金持ちだ。

「クルーザーやヨットは、本体だけでも数千万〜数億円もかかる。さらには維持管理費も高い。半端な金持ちでは、年に数回遊ぶだけの『高価なおもちゃ』には手が出せません」

ヨットのメッカ・葉山の葉山マリーナではヨットの大きさにより、年間70万円台から約400万円の艇置料金、高額な保証金と申込金が必要だ。

一定額の資産をもって、まず手に入れるのがジェットスキー。「数十万円から300万円ほどで買えるジェットスキーから入る。運搬用のトレーラーや格納する艇庫が必要ですから“ジェット”をもつことは私たちにとってステータスなんです」

編集 = Forbes JAPAN 編集部

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