ビジネス

2016.07.17

人工甘味料には「増量」効果? 脳への影響が原因か

人工甘味料 photo by David McGlynn / gettyimages


「砂糖不使用の加工食品や飲料は、私たちが思っていた異常に人体に悪影響を及ぼす可能性があることをさらに示す所見だ」と、マウスを使った実験を担当したハーバート・ハーツォグは言う。「人工甘味料は動物の甘みに対する認識を変え、甘みとエネルギー量のバランスが崩れるとカロリー摂取量の増加が引き起こされる」

今回の研究結果がスクラロース以外の人工甘味料にも当てはまるのかどうかは、はっきりしておらず、今後さらなる研究が必要だ。だが味とエネルギー量には密接な関係があり、そのバランスが崩れると脳内に何らかの問題が生じるというのは理にかなっている。人工甘味料は、私たちの脳に悪影響を及ぼす可能性がある(その他の体組織への影響は言うまでもない)。体にとってより良い選択は、人工甘味料の摂取量を減らす、あるいは完全にゼロにすることかもしれない。

残念ながら“甘いもの好き”を変える方法はなさそうだ。その他の物質と同じように、甘いものも“ほどほど”が一番なのかもしれない。

編集=森 美歩

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