ミレニアル世代は、ラジオの代わりにストリーミングサービスを利用しており、その多くが「オンデマンド方式を選ぶ」と回答。これは、若い音楽ファンにとってラジオが過去のものになりつつあることを示している。同調査によれば、彼らは音楽を聴く時間の51%をスポティファイやアップルミュージック等のストリーミングサービスで消費している。全世代の平均では、この数字は約半分の24%になっていた。
ラジオを聞く若者は全体の12%
AMやFMラジオを聞いている割合は、全体では35%。しかし、ミレニアル世代の場合は12%に留まった。興味深いのは、若い世代は今でもラジオが聞ける環境にありながら「あまりラジオを聞かない」、あるいは「全く聞かない」と回答した点だ。彼らはラジオよりもスマホで音楽を聞いており、41%が「スマホで音楽を聞く」と答えた。この数値は全年齢層では18%だった。
しかし、ミレニアル世代のラジオ離れが著しいからと言って、ラジオが完全に廃れてしまったわけではない。昨年夏、ニールセンは、2015年第2四半期中、2億4,500万人のアメリカ人が最低1回はラジオを聞いたと報告した。これは、調査対象となった12歳以上のアメリカ人の91%にあたる。
ミレニアル世代が上の世代のようにラジオを聞かないのは、音楽を楽しむツールが多様化した結果だ。今やあらゆるデバイスがネットに接続でき、車の中でさえ(車はラジオを聴く定番の場所だが)Wi-Fiの利用が可能なことを考えれば、若いミレニアル世代が上の世代ほどラジオに親しみを覚えないのもうなずける。