当初の取り組みは懐疑的な目で見られた。ハードウェアの老舗メーカーからの反発に加え、アマゾン・ウェブサービス(AWS)やマイクロソフト、アルファベットなどクラウドコンピューティングサービスを提供する主な企業も決して協力的ではなかった。彼らは、フォーチュン500(Fortune 500)企業がパブリッククラウドに有利な独自のデータセンターを築くのを妨げたかったのだ。
それでも徐々に、物事が上手くいき始めた。初期段階では、OCPはリナックス開発の立役者であるインテルと提携。チップの設計を標準化し、各企業が共有できるようにした。またデルの元ハードウェア設計者、フランク・フランコフスキーと、投資銀行ゴールドマンサックスのドン・デュエットと協力してハードウェアの構成要素を決定し、金融会社向けに優位な立場を確立した。このあと、OCPは一大ムーブメントとなった。