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2016.07.15

ウォーレン・バフェットの元手はいくらだった?[富豪のトリビア45 -Part5]

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富豪たちはいかにして巨万の富を手にし、何を考え、どう使うのか。大金持ちの生態を解き明かす「45のトリビア」を、12回に分けて紹介する。第5回目は、お金持ちの財源など資産に関する疑問をまとめた。

Q 株式投資で大富豪になった、ウォーレン・バフェットの最初の元手は?

約200万円。大学卒業後に父の証券会社で働いていた21歳当時の資産は、2万ドル(約200万円)。その後、24歳で師匠であるベンジャミン・グレアム氏のもとで働き始めて初任給として1万2,000ドルを得る。2年後には資産が14万ドルに。今や大富豪だが、元手は意外に小さかった。

Q ビリオネアたちは、いかにして財を成したのか?

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総資産額が10億ドルを超える「億万長者」は世界で1,810人。そのうち65%に相当する1,186人は、自ら何らかの事業を起こし、自力で成功した人々だった。相続によって莫大な資産を手にした億万長者は228人で12.5%、受け継いだ資産・事業をさらに成長させて大金を手にした資産家は396人で21.8%となった。ビリオネアたちの大半は、自ら事業を起こして成功した起業家たちだった。

Q フォーブス億万長者ランキング、トップの座についたのは何人?

1987年から始まったフォーブスの億万長者ランキングは、今年で30回目を迎えた。その中で世界一の座に着いたのは、たったの5人しかいない。

最多の17回にわたってトップに輝いたのが、ビル・ゲイツ。アメリカがドット・コム・バブルに沸いた99年にはビル・ゲイツの資産価値は1280億ドルまで膨らんだ(2016年ベースで換算)。

日本人では、堤義明(81歳、西武鉄道グループ元オーナー)が87〜90年、93〜94年の6回、森泰吉郎(故人、森ビル創業者)が91〜92年の2回、トップになっている。

その他、2008年には著名投資家のウォーレン・バフェットが1回、10〜13年にはメキシコの実業家であるカルロス・スリム・ヘルが4回、ビル・ゲイツを抜いてトップに立っている。

Q 資産上位10%の人の富が日本の総資産に占める割合は?

48.5%

クレディ・スイスの「2015年度グローバル・ウェルス・レポート」によれば、家計の資産(金融資産+不動産ー負債)が100万ドル以上の日本人は212万人おり、世界3位。さらに資産が5,000万ドル以上の超富裕層は2,467人おり世界8位だった。

世界では成人人口の1%を占める人が世界の富の45%を保有している。前年度の調査では、資産上位10%の人の富が国の総資産に占める割合は、日本では48.5%。

トップのロシアの84.8%に比べてレポートは、「日本は格差の大きくない国」と評価するが……。

文=Forbes JAPAN編集部

この記事は 「Forbes JAPAN No.24 2016年7月号(2016/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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