優れた「語り手」は仕事も恋愛も成功する? 調査結果で明らかに

リチャード・ブランソン/ヴァージン・グループ会長・創業者(Photo by Greg Doherty/Getty Images)


3回の調査は全て、同じ結論を導き出した。「女性は優れた語り手である男性を、より魅力的であり、長期的なパートナーとして望ましい人物だと評価した」

研究を行った心理学者らによると、「語る」ことができる人は相手に対し、「自らが人との関わり方、感情の共有の仕方、弱さを見せる方法を理解している人間だということを示している」。そして、過去10年間の神経科学に関する研究で示されてきた結果から、この結論は正しいと考えられる。

前述のとおり、物語が深い感情のつながりを引き起こすのであれば、恋愛であれビジネスであれ、置かれた状況がどのようなものであっても、人間同士の間に同じようなつながりができることは、驚くべき結果ではない。

この調査結果を詳細に報じた米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事によると、さらに重要なのは、互いに相手に対して語りかけ続けることだ。

ビジネスにおいても同様だ。アップルやヴァージン、リッツ・カールトン、KPMG、ユニリーバなどは、ストーリーを語るブランドだ。これらの企業の幹部や管理職は常に進んで、自社の製品やサービスが顧客の生活の改善にいかにつながったかという物語を語る。そして、その物語はブランドが掲げる使命に命を吹き込む。これは、パワーポイントの資料に書かれた箇条書きの文章には決して成し得ないことだ。

WSJの記事によれば、「優れた語り手は、人生や恋愛においても幸福度が高い」。物語を語り、そして幸せになろう。

編集=木内涼子

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