ますます厳しくなるSNSチェック、米入国書類に記入欄も?

John Moore / gettyimages


それでも、旅行者が宿泊施設などに足を踏み入れる前に、その人物の好みについて広く調べていると、時に一線を越えてしまいかねない。旅行雑誌トラベル・アン ド・レジャー(Travel+Leisure)は記事の中で、数多くの人気レストランを経営するダニー・マイヤーに起こった出来事を紹介した。

マイヤーが訪れる予定だったコロラド州アスペンの高級ホテル「ザ・リトルネル」のスタッフは、SNSでマイヤーの妻と子どもの写真を発見。その写真をプリントアウトしてフォトフレームに入れ、マイヤーが宿泊する部屋のベッドサイドに置いておいた。

「フォトフレームには『父の日おめでとう。ザ・リトルネルの友人たちより』と書かれていた」とマイヤーは言う。「彼らはネットで私たち家族の写真を探したのだ」

幸運なことに、マイヤーはこれを心のこもったもてなしと受け止めて感動した。しかし、「旅行中はプライバシーを尊重して欲しい」と考えている人々には、こうしたやり方が裏目に出る可能性は十分にある。

宿泊施設のオンライン予約サービスを提供するホテルズ・ドットコムが、9,200人の旅行者を対象に行った最近の調査によれば、旅行者の6%は1日7時間以上、携帯電話を触っている。

77%はフェイスブックに旅行中の写真を投稿し、28%は「留守中でもチャンスを逃さないように」友人のページを訪れ、コメントを書き込んでいる。地元を離れている間に、自分についての多くの情報を他人と共有しているのだ。それをどこまでの人が見ているのか、知る由もなく。

編集=森 美歩

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